天皇の言葉 2012 10 14

2012年10月13日の産経新聞デジタル版には、このような記事があります。

福島県川内村で除染作業現場を視察される天皇、皇后両陛下 13日午後、福島県川内村

 天皇、皇后両陛下は13日、
福島第1原子力発電所に近い福島県川内村を訪問し、
除染作業の様子を視察された。
 同村は一部が原子力発電所から20キロ圏内の旧「警戒区域」に含まれたことなどから、
一時的に全村避難が行われた。
再び故郷に戻って復興に向け歩み出した人々を、両陛下は心から励まされた。
 両陛下は、9月下旬に民家の除染作業が始まったばかりの同村上川内早(はや)渡(わた)地区で、
村の業者などで作る事業組合の除染作業を視察された。
 陛下は放射線量について、
「ほとんどがセシウムですか」「だいぶ下がっているんですね」などと現場責任者に、ご質問。
作業員に「どうも、ご苦労さま」と声をかけられた。
皇后さまも陛下とともに住民に励ましの言葉をかけられた。
 自宅が20キロ圏内にあるため、村には戻れても自宅には帰れない人も多い。
両陛下は、そんな住民約100人が暮らす仮設住宅も、ご訪問。
陛下は「体の方は、いかがですか」と住民に声をかけられた。
皇后さまが、89歳の女性と乳児の手を握りしめ励まされる場面もあり、涙を浮かべる住民もいた。
(以上、引用)
 私は、前から思っていたことですが、
天皇陛下の言葉が、短すぎると思います。
 このような時代は、
陛下は、もっと積極的に発言し、国民を励ますべきです。
 政治が安定している時代は、陛下の言葉は短くてもよいのですが、
今の時代のように、政治が迷走を重ねている時代は、
陛下は積極的に発言し、自らの意見も表明すべきです。
 政治が混迷し、陛下までもが沈黙していては、
国民は、いったい誰を頼りに生きるのか。
 国家を支える柱は、二つあります。
「精神的な柱」と「政治的な柱」です。
 つまり、国家を支えるには、
「精神的な指導者」と「政治的な指導者」が必要です。
 もちろん、両方を兼ね備えることも可能でしょうが、
それは、現実的には無理があります。
 言葉には、力があります。
積極的な言葉には、未来を拓く力があるのです。
「言霊(ことだま)」と言ってもよいでしょう。
 これは、日本だけではなく、
キリスト教国においても、同じです。
「初めに言(ことば)があった。
言は、神と共にあった。
言は、神であった。
この言は、初めに神と共にあった。
万物は、言によって成った。
成ったもので、言によらずに成ったものは、何一つなかった。
言の内に、命があった。
命は、人間を照らす光であった」
(ヨハネによる福音書から)















































































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